2015年1月15日木曜日

iDempiere Accounting Period Closed について

Adempiere アプリケーション辞書の話をするつもりが、ちょっと脱線中。

ま、アプリケーション辞書の話と言っても画面エディタの起動の話なのであまりお伝えできることもないということもあり、もちっと脱線します。

前回Adempiere の書籍を見つけた話をしました。
読み進めていると、わからん話もあれば、「ほー」と改めて思うこともあり、1つTips的な話を。。


恥ずかしながら、結構前から解決できずに悩んでいる事がありました。
よく Document Action をすると、ある意味わかりやすいエラーメッセージが表示されて先に進めないこともしばしば。。。

会計的な視点で言えば、伝票処理の「期間」というものはとても重要で、期間に対して伝票の処理日を操作できるとなれば「脱税」となってしまうとてもデリケートな事項であることは言うまでもありませんが、とりあえずシステム的にエラーを解消して先に進める方法について取り急ぎ共有まで。。

実は今まで Period Closed というエラーメッセージが表示されて伝票処理出来ないことが多々ありました。
何じゃこりゃとは思いつつ。。。。

で、前回ちと触れた書籍読み進めていく内に。。。わかりました。解決方法が。。
でも実はちと英語能力に問題があるのか、書籍では事例がわかりにくく、、、

というわけで、根本的な説明は仕切れないものの、、、私と同様解決しきれなく「見なかったことにしている」方がもしいらっしゃれば参考になればと思い恥を忍んで中途半端な知識をお披露目します。


で、こんな仕訳を作ってみました。
すいません、今まで触れなかった会計の話に突然変わりますが、ご容赦ください。
考え方として他にも適用できるので、エラー回避のため突如出現の話題です。

Menu -> Performance Analysis -> GL Journal
から
ちょっと手順省いて、、、(あとあと深掘りしたいと思います)
借方(Debit)             貸方(Credit)
通信費 1,000             現金       1,000
という仕訳を作ってみました。
このとき下にあるようにエラーメッセージが出たとします。


この伝票の作成日は、2015/01/15 です。
よくよく見てみると、、、
Document Date
Account Date
Period
この3つに注目してください。
Document Date と Account Date は 2015/01/12 です。
(Period は 15-Jan)

でも エラーメッセージは Period Closedです。なんのこっちゃ。(これが理解出来ていなかった)
もちっと先に進みます。

同様にエラー発生、(エラーメッセージは画面ハードコピーのタイミングで少し薄くなっていますが、、)
この伝票の作成日は同じく、2015/01/15 の前提で
Document Date と Account Date は 2015/01/18 です。
(Period は 15-Jan)

エラーを出なくするには何を修正すれば良いのでしょうか?
(私はここがわからなくて苦労していたのです。。)

下の画面は上を修正したものです。
例えば

Document Date と Account Date は 2015/01/13 。
(伝票作成日の 2015/01/15 の 2日前)
逆にDocument Date と Account Date は 2015/01/17 でもOK
(伝票作成日の 2015/01/15 の 2日後)
このあたりが混乱の元でした。。


書籍を読んでみると、これは iDempiere のAccounting Schema にて定義されていました。
(実は先日ご紹介した Adempiere の書籍に説明ありました)



(ここでは詳細は省きますが、、)

Menu -> Performance Analysis -> Account Schema

下の画像をみてください。 関係するところだけピックアップします。
Account Schema の 設定で Automatic Period Control にチェックが入っていることがわかります。
この下の History Days と Future Days に注目してください。
ここにデフォルトで双方 "2" と設定されています。

ここで設定されている日分前後の日程のみ Document Day と Account Day が許されてたのです。
Automatic Period Control のチェックを外したり、 History Days と Future Daysを伸ばせばとりあえずエラーが出なく(出にくく)なります。(業務的には問題ですが、、)


このような設定があることが理解出来ていれば、例えば伝票を作成してから指図(Post)するまでに時間が空いてしまった場合などで  Period Closed とエラーが出た場合は このあたりを意識して修正すると Complete できることがわかります。

さらに横道ですが、GL Journal 機能を使えば会計機能だけを実現出来そうですが、一般的に販売されている会計ソフトと比べると使いにくさ100倍って感じでしょうか。。。

ちなみに私は自社の経理に「わくわく財務会計2」を使っていますが、会計機能だけで考えるならこういった会計専用ソフトを使う方が断然楽です。



もし会計分野にiDempiereを試しに使う場合は、先々「ERPとしての統合的な使い方を意識した先行的な試用」と強い意志なしに手を付けると良い結果が伴うとは言えないと思います。

ちなみに下は iDempiere を使って GL Journal の仕訳例も貼っておきます。


ここではいきなり GL Journal の例でしたが、 その他伝票処理の時でもPeriod Closed が出たときにはまずは Document Day と Account Day を確認してみてください。


実は会計年度替わりの話はしてなかったのですが、このあたりはいずれ、
お急ぎの方(特に今は1月ですし、、)は下記からたぐって新しい会計年度を新規作成していただければ幸いです。
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こちらに追記しました。
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そういえば最近 iDempiereをググるとこのブログのリンクを張って頂いてる方をお見受けします。
当ブログはリンクフリーで、特にお知らせ頂く必要もありません。
怪しい用途にさえ使われなければ結構ですので、もしお役に立つことがあればご自由にリンクください。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

(でも内容のコピペは駄目よ。自分で理解して、自分で考えて、自分の言葉で書くことが重要だと思っていますのでこの点ご理解くださいませ。)


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