2014年12月3日水曜日

iDempiere 想定業務フロー1-1 購買依頼 (その2:購買依頼明細)

前回で購買依頼のヘッダがまがりなりにも埋まりました。
続いて子タブで明細を埋めていきます。

Requisition Line を新規作成します。


購買を依頼する側が Business Partner を指定しなくても良いのはわかるのですが、、(どのベンダーから購買するかは購買担当が決めるべき)
 Product まで指定しなくて良いのでしょうか?(数量はデフォルトで 1 が入力してある)

余談ですが、ためしにProduct が空白のままでDocument Action を Complete にできてしまいます。Create PO from Requisition  にて PO への変換もエラーとならず実行できます。(POは発行されていない模様)このあたりは少し?な感じですが、、、

話を進めるため私は Product は必須と考え、必要なマスタを登録していくことにします。
Productを登録を実行するユーザーはAdmin の広瀬さんをつかいましょう。

購買する製品
製品「音メモ君」、製品グループはICレコーダー

登録は以下の画面を使います。
Material Management -> Material Management Rules -> Product Category
Material Management -> Material Management Rules -> Product

Product Category

必須入力はカテゴリー名くらいです。
カテゴリーに階層がある場合は親カテゴリーを指定できます。
のちのちAccounting の登録も必要になってくると思いますが、現時点ではスルーします。

ここでカテゴリー名は"ICレコーダー"、Search Key は "H020"と入力し、保存ます。(Search Key は空白にしておけばiDempiereが勝手に連番を振ってくれます)

続いて Product

ここでも必須入力は製品名くらいですが、Product Category はデフォルトで何か値が入っているのですが、正しく修正します。ここでは上で登録した "ICレコーダー"を選択します。

デフォルトで以下にチェックが入っています。
Active/Stocked/Purchased/Sold
他にも必要に応じてサイズや重量その他様々な情報を登録可能です。(ここではすべて省略)

製品名に"音メモ君"、Search Key は "RE001"とでも入力して保存しておきましょう。
さて、これでRequisition は登録可能でしょうか?

販売担当の西島さんでログインし直して登録してみます。
Requisition (購買依頼)の画面を開き


Document Type に Purchase Requisition (購買依頼)
Data Required に入荷を希望する日をセットします。

(必要であれば他の項目も入力した上で)保存します。
保存すると、子タブの Requisition Line の新規作成が可能になります。

ここで購買を依頼する製品とその個数、必要な日付を指定します。
Business Partner も指定可能ですが、ここでは指定せずに先に進んでみます。(現時点は該当する仕入先はマスターに登録していない)
Product は選択可能なのですが、検索ダイアログには当初 "音メモ君"は表示されないと思います。
これは検索条件にデフォルトでなにかしらの Price List Version がセットされているためです。現時点価格の登録はしていないので、ここを空白にして検索し直すと"音メモ君"が最後の行に出てきているのがわかります。(価格も在庫も全部0)

"音メモ君"を選択し、数量 50 と修正、 Requisition Line を保存します。



ここまでで Requisition (購買依頼)は無事完成したのでしょうか?

Menu -> Requisition-to-Invoice -> Open Requisitions
にてステータスの確認ができます。


Document No: 900005 は無視してください。Product を指定しない場合どうなるのかを確認したものです。
Document NO:900007 を見ると、Document Status が "Drafted" になっています。
実はまだ Requisition で Document Action を実行していませんでした。

Requisitionに戻り、Document Action を実行します。


もう一度 Open Requisitions を確認すると

今度はDocument NO:900007 もDocument Status が "Completed" になっています。
数量も 50、しかし右端の Order Qty(発注数量)は 0。
当然です。依頼は社内での依頼まで。社外への発注はあくまで Purchase Order(購買)ですから。


では今登録した Requisition (購買依頼)を購買として発注できるでしょうか?
Requisition(購買依頼 を PO(購買)にするには 
menu -> Requisition-to-Invoice -> Create PO from Requisition  を使います。

発注をかけたい購買依頼を選択し、 Start ボタンを押します。
すると、、、、
"No Vendor for Product:音メモ君"
と叱られてしまいました。

そりゃそうですよね、まだ仕入れ先登録していないですものね。
まぁ、なんとか 「購買依頼」まですることが出来たようです。

次回は購買をするためのマスターの登録からやってみましょう。

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